積み木はいつから遊べる? 知育効果や年齢別の遊び方、購入時の選び方

知育玩具として、とても優秀な積み木。難しいルールもなく、誰でも簡単に遊べそうですが、何歳ごろから使えるのでしょうか。この記事では、積み木遊びの効果や年齢別の遊びかた、子どもの成長に応じた積み木の選び方などについて紹介していきます。

目次

積み木は優秀な知育玩具!幼児の発達にもたらす5つの効果

積み木は誰でもよく知っていて、なんとなく教育にも良さそうなイメージがありますよね。
具体的に選び方を見ていく上でも知っておくと参考になるので、まずはなぜ、積み木が子どもにとって良いのかを改めて、まとめてみました。

効果1.手先が器用になる

積み木を重なるように積むという作業は手先を上手に動かす練習になります。
そこで身につくのが「巧緻性(こうちせい)」。手指を器用に動かせる能力のことです。これが身につくと、たとえば、ボタンを止めたり、絵を描いたりするといった他の細かい作業も上手にこなせるようになり、自分でやってみたい!と思える自立心や、自分でもできるぞ!という自己効力感がうまれてきます。

赤ちゃんの頃は自分の「手」が何かも分かっていなくて、自分の手に殴られて泣くなんていうこともありましたよね。そんな子も積み木遊びのなかで、高く積み上げたい、落ちないように上手く載せたいという思いがあると、なんとか上手にやろうとするので自然と、この巧緻性が養われていきます。

効果2.集中力や忍耐力が高まる

塔などのイメージを目指して、ものをつくりあげていく過程では、集中力と忍耐力も養われます。

「積み木ごときで大袈裟な」とも思ってしまいますが、まだ頭から指までの神経が十分に通っていなくてロボットアーム状態であることを考えれば、上手に積み木で形をつくるというのはなかなか困難な課題です。だからこそ、大人も子どもが高く複雑なものをつくったら褒めるわけですよね。

積み木遊びでは、難しい課題の達成を目指して諦めずにがんばるという経験を重ねていくことができます。

効果3.想像力/創造力が養われる

積み木の色や形からイメージを広げて、動物園やおうちなどのかたちを表現する。何もないところから目的に合う積み木を探して組み合わせてみる。そんな遊びを通して、目の前にないものイメージできる想像力、新しいものを生み出せる創造力も磨かれます。

効果4.空間認識能力が磨かれる

積み木は縦横高さのある3次元の世界を理解するのに、もってこいです。
積み木で何かをつくるには積み木それぞれの高さの違いや向きの違いを把握していかなくてはいけないからです。

空間認識能力は大きくなってから、スポーツや身体を動かすゲームなどをする時に役立ちます。距離感や位置関係などをサッと理解できるので、狙ったところにめがけてボールを投げたり、障害をよけたりといったことが上手にできるのです。

デコレーションケーキから建築物まで、モノの構造を捉えてデザインしていくということの基礎にもなるでしょう。

効果5.自己肯定感や達成感を経験できる

自分の思い通りのかたちを完成させられた、というのは子どもにとって、大事な成功体験になります。
やろうと思ってがんばったらできたという経験が自信につながり、また難しいことに挑戦していく前向きな力を育みます。

失敗してしまってももう一度やってみよう、今はここが上手くいかなかったら次はこうしてみようと、失敗を次につなげていくことができたら、子どもが自分からどんどん学んでいけます。

年齢別の積み木の遊び方

積み木は大きくなるまで、遊び方を変えて長く使えるおもちゃです。シンプルなので、さまざまな遊び方ができ、子どもの発達度合いによって、まったく違った遊び方ができます。年齢でどのぐらい遊び方が違うのか、見ていきましょう。

0歳は積み木に触れる段階

0歳の遊び方は1つ1つのピースを持って、積み木に触れるというのが基本です。握ってみたり、どこかにぶつけてみたりして楽しみます。

積むことはまだできないのですが、壊すというのも楽しい遊び方。大人はひたすら積んであげるという関わり方もできます。

1歳は基本的な積み方を知る段階

1歳から2歳にかけて、少しずつ積むということができるようになってきます。まだあまり器用ではないので、扱いやすいのは大きめの積み木です。
積んだり並べたりして、ピースを複数使って遊びます。

2歳頃なら組み合わせて形をつくれる

色々なかたちの積み木を組み合わせていくことができるようになり、遊びの幅が広がってきます。言葉も出てき始めるので、会話をしながらイメージを広げていったり、協力して作品を作っていったりするといったこともできるでしょう。

3歳以上なら作品づくりやごっこ遊びもできる

自分でイメージを持って、作りたいものを作り上げていくということができるようになります。単に載せたというよりもストーリーやアイディアに基づいて、複雑なものを作れるようになるので、何をつくっているのかを聞いてみると世界が広がります。

積み木を選ぶ時のポイント4つ

それでは、ここまで見てきた積み木の効果や年齢に応じた遊び方を踏まえて、子どもが使う積み木を選ぶ際のポイントについて考えていきましょう。

ポイント1・ピースの色やかたち

色が入っていると子どもの興味をひきやすいです。色とりどりの積み木が入っていると色合わせの遊びもできます。
形は円柱や球などが入っていると「転がる」という要素が入ってくるので、この向きだと重ねられないなどの学びが増えます。

また、キャラクターが入っているものも興味をひきやすいです。車に見立てて上に載せて走らせたり、お家のなかに座らせてあげたりと想像力を広げるきっかけにもなります。

ポイント2・ピースの大きさと数

ピースが大きいものは数は少なめ、小さいものは数が多めになってくると思います。誤飲が心配な年齢の赤ちゃんであれば小さいピースのものは避けた方がよいでしょう。
大きい子になってくると、ピースの量がたっぷりあるものの方が遊びごたえがあります。

目安は以下の通り。

0歳1歳2歳3歳以上
5〜10個20〜30個50個程度100個以上
積み木の個数の目安

積み木は基本の大きさがあって、サイズの規格が同じものなら、違う積み木を組み合わせて使うこともできます。

ポイント3・素材

積み「木」というぐらいですので木製が基本ですが、プレイマットに使われるような柔らかい素材のものや布に近いようなもの、プラスチックでできたカラフルなものなど、素材もさまざまです。木と一口にいっても、木の種類で風合いや手触りは違ってきますね。硬めのもの、やわらかいもの、香りがするもの……

やはり定番は木の積み木ですが、2種類、3種類といくつかの積み木を使っているご家庭も多くあります。
一つは木、一つは別の素材を揃えるのも楽しいかもしれませんね。

ものを投げまくる子にはやわらかめの素材、なめたりかじったりが激しい赤ちゃんは表面を塗膜で固めたようなものよりは無塗装や木目が見えるような染料で染めたものにするなど、子どもの特徴も考慮したいポイントです。

ポイント4・値段と質のバランス

積み木の値段は高いものでは1万円を超えるものもあれば、安いものでは数千円で買えるものもあります。
ものによっては千円を切ることもありますが、あまりに安いものは個数が少なかったり、小さな子どもが使うには角が尖りすぎていたりしていて使いづらくないか、確認してみてください。
角材そのままのようなものは小さい赤ちゃんには安全面で不向きです。積み木は数ヶ月で使わなくなるようなおもちゃではないので、少しいいものを選んでもいいと思いますよ。

幼児におすすめ!の積み木

1つ1つを持っているだけでも楽しい、音いっぱいつみき

そのまま転がっているだけでもかわいい積み木。なかにビーズが入っていて音がするピースもあるので、積むことのできない赤ちゃんも楽しく遊べます。カラフルで、子どもの写真を撮る時も映えます。

お米由来のプラスチックを使用した、赤ちゃん向けの積み木

対象年齢0ヶ月以上、誰でも使える積み木です。ガラガラや歯固めに似た形のピースもあり、赤ちゃんにピッタリです。もちろん2歳、3歳になっても使えます。

シンプルがいちばん!素材感を味わえる無塗装の積み木

ブナの木でつくった無塗装の積み木。岐阜の職人さんが丁寧に仕上げています。42ピースとボリュームもたっぷり。1歳半以降の子におすすめです。

飾ってもかわいく、ごっこ遊びもしやすいディズニーモチーフ

やわらかな色合いにかわいいディズニーモチーフで、見ているだけでも楽しい積み木。遊ばない時はそのまま飾っていてもいいキュートなデザインです。ミッキーたちの他にもプリンセスやトイストーリーなどのキャラクター、ひなまつりや鯉のぼりなどの季節もの、アルファベットなど、さまざまなシリーズがあり、大人のコレクション欲も刺激されます。

大きくなってきたら複雑な構造物に挑戦できるネフスピール

リボンのような形が印象的な積み木。スイスのネフ社が生み出したロングセラー商品です。リボンの部分が噛み合って、逆ピラミッドのかたちにも積み上げられるので複雑な造形が可能。空間認識能力が高まりそうですね。
愛子さまも幼少の時には、このおもちゃで遊ばれたそうですよ。

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この記事を書いた人

2人の女の子の母親。幼児心理アドバイザー養成講座修了
おもちゃのサブスクを約4年、活用中。計6社を利用した経験から初めて使う人にザックリわかる情報からもっと使いこなしたい人に役立つディープな情報まで、今同じように子育てをしている人たちに参考にしてもらえる情報をシェアしています。

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