100均の知育おもちゃとブランドの知育おもちゃは何が違うのか比べてみた!

大きな100円ショップに行くと、本当に何でもあるなと感心します。おもちゃもこんなものが100円!?と驚くようなものが結構あるんですよね。高い知育玩具とそこまで差がないように思えるものもあったので、どの辺りが違うのか比較してみました。

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ままごとおもちゃで比較

この写真、片方は100円で、片方は3,630円のおもちゃの一部です。10ピースあるおもちゃの一部なので単純にわれば1つは363円。どちらが100円でどちらが363円か分かりますか?

ままごとおもちゃでの比較の結論を先にお伝えすると、単品では100円の知育おもちゃも十分使えるけれど、ブランドの知育おもちゃはセットになった時により高い知育効果がありそうと感じました。

どういうことなのか詳しく紹介していきますね。

セリア「木製おままごとシリーズ フルーツ」

まずは100均代表として、セリアの「木製おままごとシリーズ フルーツ」の中から今回は洋梨を選びました。他にはりんごやバナナなどがあります。ちゃんと内側にも塗装されていて、見るからに安っぽいという感じはありませんよね。

開けてみると、こんな感じ。マジックテープで着脱する形になっています。テープがすぐ取れるということもなく、塗装が欠けているところなどもありませんでした。色合いも普通にかわいいです。

ただ、個人的にすごく気になるのは軸がグレーでアンテナみたいなかたちをしていることと片側に寄っていること。100均ではない知育おもちゃでも同じように片側についていますし、本物だって中心にあるとは限らないので、単なる好みの問題ではあるのですが。

全体的なフォルムには大きな差は見受けられませんでした。
また、ブランドの知育玩具の木のナイフで切ってみても同じような感触でカットすることができます。
強いて言えば、100均の洋梨はマジックテープが表面に貼ってあり、ピースをくっつけた時の隙間が少し大きいです。ただ、そのせいで遊びに影響が出るようなことでもないので、細かい部分ではやっぱり値段の差はあるんだなと感じるという程度でした。

100円ショップのおもちゃでも十分なクオリティがありますが、ブランドのおもちゃはどう良いのでしょうか。

Classic World「カッティングフルーツパズル」

ブランドの知育おもちゃで紹介するのはサブスクでお借りしているパズルのピースです。
パズルなので、ままごとのおもちゃとは言えないかもしれないですが、マジックテープでくっつくフルーツのおもちゃというところは共通なので、こちらで比較してみます。

パズルなので立体ではないのですが、断面のタネの感じはこちらの方が形や色あい、影などがリアルです。

皮と実の間にも細く黄色いラインが入っていて、100均のものよりもちょっと凝っています。

カットした断面を見てみてるとマジックテープが薄く削られたくぼみに取り付けられていて、くっつけた時に隙間ができないようになっています。高価な玩具はこういうディテールの部分が丁寧ですね。

知育玩具はセットになっていることで知育効果があがりそう

単品で比較してみると、細かい部分に違いはあるものの、100円の洋梨も十分、363円の洋梨に十分、匹敵する機能を持っていることがわかりました。

違ったのはセットになった時の工夫です。100円のものはシリーズを買い集めても単に数が増えるだけなのですが、ブランドの知育おもちゃの方は別の学びがあります。

カッティングパズルに関していえば、パズルになっていて型はめを考えることで形の認識につながったり、断面とカット前のイラストが描かれていてフルーツについての知識が関連して覚えられたりします。セリアの方はナイフがないため、ザクっとナイフで切るという体験もできません。

他の知育玩具でいえば、プラントイの「詰め合わせフルーツセット」では、まな板もセットになっているので、調理器具と食材をセットで覚えられます。ウッディプッディの「はじめての食育 もぐもぐフルーツセット」ではカットした後にお人形に食べさせることも、お買い物として袋に入れることもできて、食つながりで色々な知識が結びついていきそう遊びながら色んなことを関連して学べるように考えられているところに差があるように感じました。

100円ショップにもセットになっている食べ物のおもちゃはありますが、安くするためかプラスチック製で見た目が安っぽく、大きさもかなり小さいものだったりします。100円でも十分だけれど、やっぱり値段の差には意味があるんだなというのが、おままごとおもちゃを比較してみての結論です。

タングラムで比較

タングラムは正方形をいくつかのピースに切り分けたものを並び替えて、いろんな形をつくるパズルです。算数系の能力が高まりそうな感じがしますよね。これも100均にあります。こういうお勉強チックなおもちゃは100円でもいいのかなと思って、比較してみました。

セリア「ひらめき!図形パズル ピタッとマグネット タングラム」

セリアで買ったタングラムはピースがマグネットになっているタイプ。ペラペラですが、折り紙ぐらいのサイズでコンパクトなので、持ち歩きにいいですね。

ピースは7つで問題は7問あります。問題は7問あるのですが、レベル1の問題は見て同じようにつくるだけなので、問題という感じではありません。シルエットだけで問題になっているのは実質的には3問です。

ただ問題以外にも色んな形をつくって遊べるのがタングラムのよいところなので、パズルとして全く不足はありませんね。答えが印刷されていない問題も2問ありますが、大人は一瞬で分かる問題だと思います。

親が問題を解いてみた感想としては、あまり考えさせられるところがないように感じました。まったく同じ大きさの三角形が2種類あることと、平行四辺形や三角形の使わせ方が単純だからです。考えさせることで比べるとやはり教育系の会社のつくったタングラムの方がお勉強にはなりそうです。

ちょっと気になるのは対象年齢が6歳という点。
マグネットとはいえ磁力はそんなに強くないし、ピースも大きめなので、子どもに使わせて危ない感じはしません。
問題も簡単なのでもっと小さな子からでも使えそうなのですが、なぜか100円ショップのタングラムは6歳以上になっているものがほとんど。唯一、キャンドゥの「ダイカットマグネット タングラム14P」だけは3歳以上になっていました。乳幼児向けの製品は何かと法律が厳しそうなので、そのせいでしょうか。
対象年齢を気にするのであれば、6歳未満の子は100円ショップだと選択肢が狭まってしまいますね。

くもん出版「NEWたんぐらむ」

ブランド玩具の代表として、こちらもサブスクでお借りした「くもん出版」のたんぐらむと比較してみます。こちらは木製のパズルで、紙のガイドボードと問題集がついています。

ピースは7つなので、ピースの数は100円ショップのものと同じですね。
つくりに関しては木の厚みも積み木ぐらいしっかりあって、立派です。木の枠のなかに四角く収納できるようになっていますが、しまい方が何種類かあるので、お片付けも問題になります。

ガイドボードにはイラストが印刷されていて、使うピースの数とイメージイラストが書かれています。ピースだけだとそれっぽく見えない形も周りに絵があるとイメージが湧きやすく、埋めていく楽しさも生まれてくるので、ガイドボードがある点は大きな差と言えるでしょう。これが全部で20枚あります。


ガイドボードだけで20問あるので、これだけでも問題数は圧倒的に多いのですが、ガイドブックに47問のっているので、問題数でいうと約10倍あります。問題数が豊富な分、同じレベルの問題で練習しながら少しずつステップアップしていけるので、その意味でもお勉強効果は高そうです。

作例はこちらからも確認できます→くもん出版ホームページ「 知育玩具 ガイドブック・作例集」

ガイドブックには親の声のかけ方なども書かれていて参考になります。こちらの「NEWたんぐらむ」は約3,000円。教育費と考えるとそんなに高いとは思えなくなってきます。
ちなみに、「NEWたんぐらむ」は対象年齢3歳以上。小さな子でも安心して遊べます。

パズル遊びなら100均で十分。思考力を鍛えるなら断然ブランド玩具

比較してみると、似てはいるものの全く別物という感じがします。100均のタングラムはパズル遊びとしては十分、楽しめますし、何よりかさばらない点がよいです。家で何度も遊ぶものというよりはちょっと出先で時間をつぶしたい時に重宝しそう

一方、教材開発会社のタングラムはやっぱり教材。考えさせる要素が強く、繰り返すことでレベルアップしていくように作られています。問題の発展性やモノとしての頑丈さも長く使うことを考えられている感じです。

エド・インターのタングラム

他にはIKUPLEで、エドインターの「脳力タングラム 」のタングラムも借りましたが、こちらはピースがひねれるようになっていて難易度が高かったです。こちらもピースは7つで対象年齢は3歳から。小学校受験のお教室のこぐま会のタングラムも3歳以上なので、知育効果を考えるとブランドの知育玩具を遊びこむのが良さそうです。

100均の知育おもちゃとブランドの知育おもちゃはここが違う!

ここまで比べてみた結果から、100均のおもちゃとブランドのおもちゃの違いをまとめてみると

  • 素材の質やつくりの丁寧さ
  • 他の遊びへの発展性の高さ
  • レベルアップを狙った問題

の3つが挙げられます。

全く同じおもちゃを比べたわけではなく、独断と偏見の比較ではありますが、遊んでいるうちに知識が増えたり、思考力が高まったりすることを期待するなら、やっぱりブランドの知育玩具で繰り返し遊ぶのがよさそうだと感じました。

100均は圧倒的に安いです。そして、100均のおもちゃでも十分に楽しめます。
でも費用を惜しんだ分、肝心の知育要素が限定的になってしまうと感じました。知育を考えるなら、ブランドの知育玩具をメインにして、スポットで100均も活用するといったように使い分けるのが良さそうです。

今回ご紹介したブランドの知育玩具はどれもサブスクでレンタルしました。お値段が気になる時はサブスクもいいですよ。

「NEWたんぐらむ」を借りたサブスク▼
1日わずか、78円。おもちゃが期限なしで使い放題【キッズ・ラボラトリー】
子供に合わせてプロがおもちゃを選んでくれる 知育玩具レンタルのトイサブ
「カッティングフルーツパズル」を借りたサブスク▼
知育玩具のサブスクリプション 【Cha Cha Cha】
「脳力タングラム」を借りたサブスク▼
IKUPLE(2024年3月サービス終了)

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この記事を書いた人

2人の女の子の母親。幼児心理アドバイザー養成講座修了
おもちゃのサブスクを約4年、活用中。計6社を利用した経験から初めて使う人にザックリわかる情報からもっと使いこなしたい人に役立つディープな情報まで、今同じように子育てをしている人たちに参考にしてもらえる情報をシェアしています。

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