浮き輪と聞いて想像するドーナツ型のアレは「O型浮き輪」とよばれます。大人向け/子ども向けだけでなく、細かくサイズ分けされているのはご存知ですか?
この記事では子どもの浮き輪のサイズや浮き輪の選び方のポイントについて、まとめました。初めての浮き輪選びの参考にしてみてください!
O型浮き輪のサイズ表
O型浮き輪のサイズは「⚪︎cm」のように円の直径の大きさで表します。
サイズで表されているのは穴の部分の直径ではなく、外径です。商品によっては内径も表記されていることがあります。穴の直径もわかると、フィット感がよりイメージしやすいですね。
子ども向けの浮き輪のサイズの目安は以下の通りです。
浮き輪サイズ | 45cm | 50cm | 55cm | 60cm | 65cm | 70cm | 75cm | 80cm | 90cm |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
胸囲(cm) | 49 | 54 | 56 | 58 | 62 | 66 | 70 | 74 | 78 |
対象年齢 | 3歳〜 | 3〜6歳 | 6〜9歳 | 9〜12歳 | 12歳〜 |
何社かのサイズ表を参考にしましたが、対象年齢はわりとバラバラでした。また、浮き輪への空気の入れ方によっても大きさがかわってきます。商品に書かれている対象年齢は参考程度に、実際の胸囲に合わせて、可能であれば試着して選ぶのがおすすめです。
O型浮き輪が使えるのは3歳ぐらいから
サイズ表からも分かる通り、O型の浮き輪が使えるのは体格的にはだいたい3歳ぐらいからということになります。
3歳といえば、ちょうどオムツ外れの訓練も始まる頃。オムツがとれれば市民プールなどの、公共のプールにも行きやすくなりますね。体力もついてくるので、浮き輪を使っての水遊びも楽しめるでしょう。
浮き輪のサイズは胸囲で合わせる
大きめの浮き輪を買えば長く使えそうですが、体がすり抜けてしまうサイズは危険です。
また、大き過ぎるのはもちろん、小さ過ぎるのもリスクがあります。万一ひっくり返ってしまって、顔が水に浸かってしまった時に浮き輪から抜けられないからです。
インターネットだと試着ができないので、サイズを正しく測って体に合うものを選びましょう。
子どもの胸囲の測り方
2歳以上の子なら立った状態で測定できます。使うのはやわらかいメジャー。乳首の高さのところで測ります。
腕をあげてもらって脇を通したら交差しているところの数字を読むのですが、息を吸ったり吐いたりするとサイズが変わるので、息を吐いている時の方を胸囲とします。
店頭の試着用浮き輪も活用してみて!
もし上手に測れない場合や心配な場合は実物を試着してみるのが一番です。シーズンになると、イオンなどのショッピングセンターや大型の子ども用品店ではサイズ確認用の見本が置かれるところがあります。レジャー施設でも試せるところがあるので、お近くにあればぜひ試してみてください!
安全な浮き輪の選びかたと使い方
サイズが合っていて安全なものを選ぼう
繰り返しになりますが、浮き輪を買う時には体に合ったサイズの浮き輪を選ぶことが大切です。
また、パッケージなどについているSTマークは浮き輪の安全性を知るのに役立ちます。このマークは素材や空気弁のつくりなどが安全基準を通っている商品につけられています。
誰かのお下がりや昨シーズンも使ったものなどはビニールが劣化していないかどうかチェックしましょう。使用前に空気が漏れるような穴はないか、膨らませて確認してみてください。
商品説明は必読!浮き輪を過信しない
多くの浮き輪の注意事項に書かれていますが、使用する際にはパンパンに膨らませすぎないこともポイントです。川や海では尖った石などがあるかもしれませんし、混み合ったプールで何かが引っ掛かる可能性もあります。パンパンだと破れやすいので、空気を入れすぎないようにしましょう。
また、浮き輪は背の立つ浅いところで使い、子どもから目を離さないことが大事です。子どもは浅いところでも溺れますし、溺れる時に暴れたりはしません。静かに沈んでいくので見ていないと気付くことは難しいと言われています。浮き輪があっても油断しないようにしましょう。
兄弟姉妹やグループで遊ぶ場合など、一人に気を取られているうちに、別の子どもの危険を見過ごしてしまう可能性もあります。必ず大人がついて安全を確認できる体制をとれるようにしておきましょう。
参考:
「プールで事故を起こさないために」日本ライフセービング協会
「空気入ビニールおもちゃ・レジャー製品の選び方と安全基準」日本空気入ビニール製品工業組合
O型が不安な子にはアームリングもおすすめ!
小さな子どもが使えるものとして、浮き輪のほかにも腕につけるアームリングがあります。
アームリングの特徴は陸上にいる時から着用できること。浮き輪のようにずっとつかまっている必要がないので、体力のない小さな子でも使いやすいというメリットもあります。スイミングスクールでもよく使われていますよね。
また、アームリング単独のほか、浮き輪と併用するという使い方もできます。また、パドルジャンパーなどの名前で着る浮き輪のような形をした商品もあります。
浮き輪の使いかたは事前によく確かめておこう!
最近、アームリング浮き輪で、3歳の子が溺れる事故があったことが報告されています。原因は前後を反対に着用してしまったことで、浮力が仰向けになりにくい方向にかかってしまったそうです。浮き輪が逆に凶器になってしまう恐れがあるなんて、怖すぎますよね。
新しく浮き輪を買ったら、前日などの落ち着いているタイミングに正しい使い方をチェックしておいたり、お風呂で試着してみたりするのもいいかもしれません。
なお、足入れタイプの浮き輪はかなり以前から危険性が指摘されています。いまだに市販もされていますが、子どもが身を乗り出すとバランスが崩れて転覆し、顔を水に沈めた状態で安定してしまうリスクがあるということを知っておいてください。
参考:「アームリング付き浮き具による子どもの溺水事故が発生!-浮き具をつけても安心しないで-」(独)国民生活センター
幼児におすすめの小さい浮き輪
最後に小さい子におすすめの浮き輪をご紹介します!
ロープ付きで安心!45cmの小さい浮き輪
いちばん小さなサイズで、年齢の小さい子や小柄な子にぴったりです。大人が引っ張れるロープもついています。
コーディネートしたくなる浮き輪
レトロかわいい浮き輪は同じメーカーから出ているアームリングと組み合わせても、かわいく使えそう。オシャレ度も安心度もアップします。
川や海で遊ぶ時もロープ付きが便利
川や海など自然の水場は流れがあったり、天候の影響があったりして、プールよりも安全面で気を配らなければいけないことが多いですね。そんな場所でもロープ付きの浮き輪が頼りになりそうです。
ハート型がかわいい!プリンセス浮き輪
アリエルの絵がプリントされた浮き輪はドーナッツ型ではなく、ハート型! プールでも目立ちそうですね。
人気の新幹線がプリントされた浮き輪
年中さんから小さめの1年生ぐらいまでに合いそうな55cmで、新幹線好きの子が喜びそうな浮き輪です。なんだか速く泳げそうですね。