メルちゃんとリカちゃん。子どもが遊ぶお人形としてはどちらも定番ですが、どんな違いがあるのでしょうか。3歳で遊ぶなら、という視点で徹底比較してみました。
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今すぐ一人で遊べるお人形がいい→メルちゃんがおすすめ
3歳になりたての子でも一人で遊べるのはメルちゃん。1.5歳の安全基準に合わせて設計されており、1〜2歳からでも安心して使えます。
3歳だと、まだ手先が十分に器用ではないので、小さなボタンを止めるような動きは上手くできないこともありますが、メルちゃんはお洋服の着脱はマジックテープ、小物も大きめなので、3歳ぐらいにはちょうどいい難易度です。小さな子でも遊びやすいサイズ感で、「ママやって〜」といろいろ頼むことなく自分ひとりで遊ぶならメルちゃんがおすすめ。

メルちゃんの髪はお湯につかるとピンクに変わります。お風呂を嫌がる子にも「メルちゃんをお風呂に入れてあげよう」と声をかけて、一緒に連れていくとお風呂に入れやすくなるメリットも!
「よくある質問」に、お風呂で遊んだ後のお手入れの仕方も書いてあります。
ブランドサイト>https://www.mellchan.com
メルちゃんとリカちゃんの基本データ
ここで、それぞれの基本情報をまとめてみました。
メルちゃん | リカちゃん | |
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メーカー | パイロットコーポレーション | タカラトミー |
対象年齢 | 3歳以上 | 3歳以上 |
設定年齢 | 1〜2歳ぐらい? | 小学5年生(11歳) |
平均価格 (人形のみ) | 約2,000〜5,000円ぐらい | 約2,000円〜 |
歴史 | 1992年に「おふろすきすきメルちゃん」として誕生 | 1967年に日本独自のお人形として「初代リカちゃん」が誕生 |
メルちゃん、リカちゃんのお顔は印刷というのでしょうか、描いてあります。生産終了となった「ぽぽちゃん」のように目を閉じるなどのしかけはありません。どちらも何十年前からのロングセラーですが、モデルチェンジしてきているので、お目目パッチリで今っぽくかわいいお顔だちです。
メルちゃんの方の設定年齢は不明ですが、ぷっくりした幼児体型でミルクをあげるなどの遊び方から赤ちゃん〜幼児ぐらいでしょう。リカちゃんの方は小学5年生ということになっているので、メルちゃんと比べると随分お姉さんですね。リカちゃんのフルネームは香山リカ。お誕生日は5月3日、特技はお菓子づくりなど細かいプロフィール設定があります。
お人形の値段はそんなに変わりませんが、リカちゃんの方は大人向けの限定モデルなどもあるので、かなり高いものもあります。3歳の子が初めて使うなら、それほど値段の差はありません。どちらも大体どこのおもちゃ屋さん、量販店、ホビーショップでも売られています。
参考:「メルちゃんFACTBOOK」「リカちゃんプロフィール」
メルちゃんとリカちゃんのサイズ比較
次に、メルちゃんとリカちゃんのサイズ比較をしてみましょう。
メルちゃんは身長が26㎝、頭囲は26cm、足のサイズは4.2cmです。
リカちゃんは身長が21〜23㎝ぐらい(設定では142cm)、頭囲は12㎝、足のサイズは2.2㎝です。
身長はそこまで違いませんが、並べてみると体型が全く違いますね。ついでにスマホも並べてみたのでサイズ感の参考にしてみてください。

バックスタイルを比べると、こんな感じ。リカちゃんの細さが際立ちます。

胴体に対する手足のつき方も違うので、座った時の体勢も変わります。メルちゃんは足が開き、リカちゃんは足が開きません。リカちゃんは手足が胴体と違う素材でできていてやわらかいので、多少なら曲げられます。首の部分も若干上下に動くので、いろんなポーズをとらせることができます。

メルちゃんはリカちゃんと比べるとかさばりますが、持ち運びしたい場合はポケットメルちゃんという、ミニチュアのシリーズがあります。小さくなる分、本家メルちゃんよりも3歳児的には扱いが難しくなりますが、お出かけ先にも持って行きやすいのはいいですよね。
ポケットメルちゃんブランドサイト>https://www.pilot-toy.com/pocketmell/about/friends.html
メルちゃんとリカちゃんのアイテム比較
洋服
メルちゃんは着ぐるみ系のお洋服が充実。うさぎさんやくまさんになったり、幼稚園服もあります。下着はオムツなのでやっぱり赤ちゃん〜幼児のお人形ですね。メルちゃん自体がリカちゃんより大きめなので、脱がせたり着せたりがしやすくなっています。
リカちゃんのお洋服は基本のドレスに加えて、ごっこ遊びに合わせた衣装が充実しています。プリンセスやアイドルへの憧れがある子なら、リカちゃんの方が夢中になりやすいかもしれません。お人形自体も設定に合わせて、髪色が違うドールやエクステがつけられるドールなどバリエーション豊富です。
靴やバッグ
メルちゃんは幼児なのでハイヒールなどはありません。でも、ちゃんと靴下も靴もあって、トータルコーディネートができます。リカちゃんの方はブーツからハイヒールまで幅広く、おしゃれさんです。最近は大人向けの商品も増えてきているので、よりファッショナブルになってきています。
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リカちゃんはイヤリングなどの小さなパーツもあるので、下に赤ちゃんがいて、お姉ちゃんがリカちゃん遊びをする時は注意してくださいね。
家具や雑貨
両方とも椅子に座らせてみました(どちらも現役のため、メルちゃんの椅子には子どもが貼ったシールがついてます…)。サイズ感の違い、伝わるでしょうか。メルちゃんの小物はメルちゃんの大きさに合わせて、だいぶ大きいです。椅子だけ買っても結構な大きさの箱に入ってきます。
リカちゃんは大人と同じ椅子のかたちなので、だいぶコンパクト。


メルちゃんで遊ぶなら、ベビーカーに乗せてお散歩するのが楽しいと思います。小さい子って、本物のベビーカーも押したがりますもんね。傾けると中身が消えて、飲んでいるように見えるミルクも必須アイテム。
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リカちゃんの家具や雑貨類は衣装のコンセプトに合わせるか、家などの背景のセットに合わせて増やしていくと、よりお人形遊びに入り込めると思います。パソコンでお仕事、食器やカトラリーでテーブルセットなどなど。
家やお店などのセット
リカちゃんの方はお部屋がメインのセットが多いです。お人形が主役でセットが背景というよりは、セットがメインでそれに合わせたリカちゃんがいるような印象もあります。ブランドやキャラクターとコラボしたものも多いですね。
両者の違いを挙げるなら、リカちゃんの建物の方は2階建てがあること。メルちゃんの大きさで2階建てにしたら、巨大なセットになってしまいますもんね。でも、メルちゃんにも階段がついたセットはありますよ。

メルちゃんの方はサイズ感が大きめな分、メルちゃん用ではない普通のおままごとセットと組み合わせても違和感なくなじむことがあります。
リカちゃんの方は箱型のドールハウスっぽい形のものも多く、壁が紙でできているセットが結構あります。閉じて四角く収納しやすいですが、小さい子が雑に遊ぶとグチャっとなってしまいやすいです。その辺に置いておいて、赤ちゃんがなめたり、ジュースがこぼれたりして悲劇が起こることも。静かに丁寧に遊べる子におすすめです。
メルちゃんとリカちゃんの家族•お友達比較
メルちゃんには、妹のネネちゃんがいます。メルちゃんは目が閉じないのですが、ネネちゃんの方は目を閉じます。また、髪色はお風呂に入れるとブロンドに。赤ちゃんなので髪が短いですが、ロングヘアネネちゃんという、おしゃれ遊びがしやすい子もいます。また、犬や猫などのペットもいます。
お友達には男の子のあおくん、外国から遊びに来た設定のリリィちゃん。りこちゃんとその弟のあっちゃん。うたちゃんやゆかちゃん、れなちゃんというお友達もいます。
リカちゃんにはまず、家族としてママ(香山織江)・パパ(香山ピエール)、双子の妹のミキちゃん&マキちゃん、三つ子の赤ちゃんである、みくちゃん&げんくん&かこちゃんがいます。これに加えて、お友達やペットも。
筆者が子どもだった頃のリカちゃんのお友達はティモテやジェニーちゃんでしたが(年齢わかりますね…)、現在のお友達はひまり、みさき、かれん、はると、みゆ、エミリー、せいらなど。商品検索をしてみると、2025年1月時点で94件!

こうして比べると、家族やお友達のバリエーションはリカちゃんの方が多いと言えるでしょう。
3歳の子のメルちゃん、リカちゃんの遊びかた
ただのお人形遊びも実は発達段階によって遊び方が異なります。年齢にあったものを選んであげることで、知育玩具としても活躍します。

お世話遊び
ミルクを飲ませたり寝かしつけたり、髪の毛を梳かしたりといったお世話遊び。いつも自分がしてもらっていることを小さなお人形さんにやってあげることで優しい気持ちが育まれ、心の成長にもつながります。
子どもの年齢と設定年齢を考えると、お世話遊びにピッタリなのはメルちゃん。

着せ替え遊び
着せ替え人形は大体3歳ぐらいから、とされています。普段の生活でも、自分なりのカワイイを表現するようになってきていると思うので、お洋服を着せ替えて、おしゃれを楽しむ着せ替え遊びにもきっと夢中になることでしょう。
着せ替え遊びに向いているのはリカちゃん。お洋服の種類も豊富なので、無限にコーディネートが楽しめます。
参考「子どもの発育段階において与えるに相応しいとされる玩具の年齢別、種類別対応表 、種類別対応表」
ごっこ遊び・おままごと
リカちゃんもメルちゃんもお友達のお人形やお家などを使い、おままごとやお店屋さんごっこ、お医者さんごっこなどができます。
どちらでも楽しめますが、より設定が細かいのはリカちゃん。もともとドールハウスのお人形ということもあり、お人形単体というよりは色んな世界のなかにリカちゃんがいるイメージですよね。

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実際に行ったことのあるお店屋さんなどは親近感もわき、ごっこ遊びもはかどりそうです。
この先も長く使えるものを選びたい→リカちゃんがおすすめ
3歳の今買って、今後も長く遊び続けたいと考えるならリカちゃんがおすすめ。どちらも耐久性は十分で長く遊べますが、年齢が上がってきた時の遊びにも対応できるのはリカちゃんだからです。
3歳の子にピッタリなのは、一緒にお出かけできるバッグがついている「3歳からのリカちゃん バッグセット」。髪飾りのリボンがマジックテープで髪に押しつければつけられたり、靴が少し大きめだったりと3歳でも遊びやすい仕様になっています。どこに片付ければいいかも小さい子でも一目でわかります。


他にも、斜めがけバッグは転んだらストラップがとれるようになっていて首がしまらないようになっているなど、3歳児にもやさしい設計です。
水抜きができるので、メルちゃん同様お風呂にも持って入れます。他のリカちゃんは首筋に何もないのですが、このリカちゃんは穴が空いています。


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まずはお人形だけ買って、好きなものを増やしていきたいなら「マイファーストリカちゃん」が最もリーズナブルです。最新のカタログでもリカちゃんデビューのおすすめモデルとして紹介されています。
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こちらも付属のヘアブラシやカチューシャなどが比較的大きめで、扱いやすくなっています。
参考:https://licca.takaratomy.co.jp/catalog_pdf/202410.pdf
3歳はメルちゃんからリカちゃんへの過渡期?!
どうやらインターネット上の情報を見ていると、お人形遊びをする女の子にはメルちゃんからリカちゃんへ移行していく時期があり、それが3歳ぐらいのようです。
もちろんどちらかだけで遊ぶ子も、シルバニアファミリーなど他のお人形で遊ぶ子もいますが、実際に我が家の3歳を見ていても納得できるものがあります。
身の回りで起こっていることしか理解できない幼児の世界から、テレビのなかのことや大人の話も理解して、お姉さんに憧れを持つようになっていくなかで、お人形遊びでしたいことも変わっていくのかもしれませんね。
3歳はメルちゃん・リカちゃんのどちらも魅力的に見えて、どちらでも楽しく遊べるお年頃。もしもどちらかを選ぶなら、先を見据えてリカちゃんを選ぶのが高コスパかもしれません。ただ3歳なら本人の好みもハッキリしてきていて、それなりに言葉でも説明できると思うので、意見を聞いてみるのもよいと思います。