知育にも役立つジグソーパズル。ハマれば長い時間遊ぶこともできて、おもちゃの一つとしてあるといいですよね。でも、2歳児には何ピースぐらいのパズルがいいのでしょうか。
この記事では、2歳にぴったりのパズルをどうやって選んだらいいのかご紹介します!実はピース数以外にも選び方のポイントがあるので、最後までチェックしてみてくださいね。
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難易度に影響するのはピース数だけではない!ジグソーパズル選びのポイント
目安は10ピース。ただ個人差も大きい
先にピース数の目安からお伝えしてしまうと、2歳なら10ピース前後が目安です。
ただ2歳と言っても、1歳寄りの2歳の子と3歳寄りの2歳の子ではできることもかなり違いますし、子どもの性格や好みによっても楽しく遊べるピース数は変わってきます。
簡単なところで言えばパズル自体は2ピースからありますし、多ければ30ピースぐらい余裕でできる子もいて人それぞれです。メーカーが設定している対象年齢なども参考にしつつ、次の3点を参考に選んでみてください。
ポイント1;遊ぶのはパズル経験のある子?それとも初めて遊ぶ子?
そもそも、ジグソーパズルがどういう遊びなのかが分かっていないと、ピース数が少なくてもパズルを完成させることは難しいです。
2歳だと説明を聞いただけでは「パズルとはバラバラのピースを集めて1つの絵を作り上げることを楽しむもの」ということが分かりません。また、描かれている色や絵に惑わされずに、ピースの形だけを見るというのも難しいです。
なので、パズルをやったことがない子なら、パズルデビューにふさわしい簡単なパズルでまずは遊び方を理解するのがおすすめです。もしくはジグソー以外でのパズルデビューを考えてみてもいいかもしれません。
逆に、パズルの遊び方が理解できている子であれば、長く遊べるように少しピース数の多いものを選ぶというのもいいですね。
ポイント2;ヒントになるピースの形や枠、見本はある?材質は?
パズルの難易度に影響してくる要素としては、ピース数のほかに外枠や台紙、見本の有無があります。
外枠はある方が簡単です。外枠が付いている台紙には、うっすらピースの形に線がついていることも多いですね。これもヒントになります。合わないピースをはめてみた時の違和感が大きくなり、形以外の手がかりが増えるからです。
ピースは紙が厚いほど簡単です。また、木などの硬い素材のものも簡単です。子どもは明らかに入らない形でも無理やりはめてグチャっと紙をつぶしてしまうことがあります。力で無理やり押し込むとハマってしまうこともあり、間違ったまま進んで完成しないということもあるので、間違っていたら絶対に入らない硬い材質のものが簡単です。
完成図があるかどうかも難易度に影響します。子どもが一人で見本を見ながら作っていくというのは難しいですが、一緒に取り組んでいる時に「今この辺をつくっているよ」というヒントになります。
また、ジグソー特有の、あのピースの形は凸凹の部分をはめるのが少し難しいです。なので、凸凹がなく、曲線でピースが構成されているパズルもあります。ピースの形が特徴的だったりすると、それも覚えやすいので、少し難易度が下がります。
ポイント3;つくる絵柄は2歳の子が好きなもの?
パズルはテストではありません!
あくまでも遊びの道具として、おもちゃを使うのであれば、何よりも本人が「これを使いたい。遊びたい!」と感じることが大切。好きなキャラクターのもの、子どもが喜びそうなモチーフが描かれているものなど達成欲が高まる図柄を選びましょう。
候補を2、3に絞って、そのなかからどれがいいか、自分で選んでもらってもいいですね。
2歳におすすめのジグソーパズル
ここから3つほどご紹介していきますが、まず最初のおすすめがこちらのトーマスの板パズル。
枠と台紙もあり、鳥の形をしたピースもあったりして、我が家の2歳半はわりとすぐにマスターできました。
ピース請求カードがついていて、なくしたピースだけ買えるので安心です。
続いては、こちら。
ジグソーパズルというよりは型はめに近い感覚でできるので、簡単なものをお探しの方におすすめです。
シナぷしゅの番組に慣れ親しんでいる子にもピッタリ。
3つ目は子ども達に人気のアンパンマン。
30ピースですが、外枠や台紙があり、2歳の子にも十分できるレベルです。
ストーリー性のある絵なので、ピースの位置も記憶しやすくなっています。
ジグソーパズル未経験の子におすすめのパズル
ジグソーパズルを初めてやるなら、まずはピース数が少ないもので何度も繰り返していくのがおすすめです。
くもんのパズルは2ピースから始まり、少しずつ難易度の異なるものがセットになっているので、パズル入門に最適です。
2つ、もしくは3つのピースをつなげたら大好きな絵ができた!そんな体験を何回か繰り返すと、ピースをつなげて絵をつくるという遊びジャンルが子どもの頭のなかに刷り込まれます。そうすると、ピースを見れば自然とつなげてみようと考えるようになります。
このシリーズでSTEP7まであるので、レベルアップもしていきやすいですね。
1歳に近い2歳の子なら、型はめパズルやピックアップパズルと呼ばれるおもちゃから始めてみるのもよいかもしれません。こんな感じのおもちゃです。
遊んでいくうちに、子どもはある穴にハマる形とハマらない形があるということを学びます。手近な穴に手近なピースをはめるのではなくて、ピースに似た形の穴を探して穴にはまるかを試せるようになったら、形が認識できている証拠です。
型はめパズルはパズル以外の遊び方もできます。たとえば、野菜や果物でおままごとをしたり、電車ごっこをしたり。もしパズルに飽きてしまった場合もピースだけで遊べるので、図形よりも動物や乗り物など意味のあるかたちをしているものがおすすめです。
パズル完成までの手伝い方のコツは?
大人が代わりにパズルをやってしまうと、達成感がありません。「つくってー」「やってー」になってしまうので、最初に自分でできるという手応えを掴んでもらうことが大事です。
といっても急いでいたり、忙しかったりすると、代わりに仕上げてしまいたくもなりますよね。なので、初めてパズルで遊ぶのは時間や余裕のある時がいいかもしれません。ヒントを出しながら気長に遊びに付き合うのがいいですよ。
ヒントの出し方としては小さい課題に切り分けてあげるのがポイントです。子どもは完成までの道のりを考えて、何からやっていくかを順序だてて考えるということをしません。ピース数が多くなってくると、手当たり次第にやってうまくいかず投げ出してしまいます。なので、大人がお膳立てをしてあげると完成しやすくなります。子どもをアシストする方法は以下の通りです。
ピースを全て絵が見える表向きにする
パズルの解き方のルールを知らないと、目についたピースをとりあえずはめようとします。そこでまずピースを全部、絵が見えるようにすることを促します。
縁や角のピースを一緒に探すorたまたまできたところからスタート
縁や角からつくっていくのがパズルの定石ですが、ピースの形だけに注目するというのは子どもにとって少し難易度が高いです。
「線や角っこがあるのを探してごらん」と言って見つけられそうなら、端からスタートしてもOKですが、難しそうなら、たまたま子どもがはめられたところを中心にして、ヒントを出していく方が楽しく進められると思います。
似た色や要素を集めて候補を絞り込む
たとえば「このオレンジはこの子のお洋服の色じゃない?」などと言って、オレンジのあるピースを全部集めてあげます。そうすると膨大な量のピースから選ばなくてもよいので、自分でつなげやすくなります。
キャラクターの顔をつくっている最中なら「お口がないね、お口はどこかな?これかな?」などと言って一緒にピースを探します。
ピースの向きを変えてみることを提案
ピースの向きを回転させるという発想は幼児にはなかなかできないようです。なので、正しいピースを持っているのにはめる向きが違う時は「回してみて」と声をかけたり、さりげなく正しい向きにして近くに置いておいて、「これなら絵がつながりそう!」と気付かせる方向に持っていきます。
できてきていることを一緒に喜ぶ
子どもの集中力は短いので、うまくできないとすぐに飽きてしまいます。子どもは目の前のピースをはめることと、後どのぐらいでできるかなということを同時に考えるのが難しいので、「車はできたね」とか「もう半分ぐらいできたよ、あと半分だね」のように話しかけて、ここまでの到達度を一緒に確認すると、やる気が続きやすくなります。
2歳の子がジグソーパズルで遊ぶメリット
パズルには様々な効果があります。
形を選んではめるという作業では手先の器用さや形の認識能力を養うことができます。ピースが全体のどこにあたるかを考えてはめていくプロセスでは記憶力や集中力、論理的にものごとを考える力も身に付くでしょう。
1つの絵をつくりあげるという経験をすれば達成感も味わえますね。繰り返し遊ぶことで「自分はこれができる!」という自信につながっていきます。
個人的にはヒントをたくさん出してサポートすることで、親子の会話が増えるというのも大きなメリットだと思います。一緒にパズルを解くという目標に向かって「どうしたらいいかな?」と会話を交わすことで、世話する-世話されるではない、親子の仲を深めるきっかけになるのではないでしょうか。
選んだパズルで、たくさん遊んでくださいね!