相談No.06 妊娠中の私のお腹に上の子が乗るので困ってます。

ちあき先生に兄弟育児のコツやポイントをお伺いするコラムです。
今回はお腹に赤ちゃんがいるのに、その上に乗ろうとするので困っているというお悩みについて聞きしました。

二人目を妊娠中ですが、上の子が抱っこをせがんだり、お腹の上に乗ったりしてきます。ちょっと疲れた時など甘えたいタイミングで絡んでくるのですが、さすがにお腹は困るので拒否するとぐずります。どうしたらいいでしょうか。

hoikuen.maam

幼児とはいえ、それなりの重さ。乗られたら普通に痛いし、赤ちゃんに影響がないか心配になりますよね。どうしたらいいのでしょうか。

目次

上の子がお腹を狙うのは、なぜ?

ちあき先生

2人目のご懐妊、おめでとうございます!

上の子がお腹に乗るので困るということで、対処法をお伝えする前にまずは「なぜお腹に乗ってくるのか」についてお話ししたいと思います。

いま妊娠中ということで、ママとしては意識がどうしても上の子より赤ちゃんの方にいっていると思います。お腹の中の小さな生命を守るためですから、そうなるのは当たり前です。

また、「出産後、仕事は続けていくのか?育児との両立はできるのか?」「2人目が生まれた後、ちゃんとやっていけるのだろうか」など、今後の漠然とした不安も出てきてしまっているかもしれません。上の子はその、ママが抱えている漠然とした不安をビビッと感じてしまっているんです。

言葉では表現できないけど、いつもと違うママの様子によって不安になってしまうから、離れたくなくなる、甘えたくなる。上の子の心のなかでは、そんな現象が起きています。いわゆる赤ちゃん返りですね。2人目ができてから上の子の夜泣きがひどくなる、感情が不安定になる、おねしょが増える、甘えん坊になるといった様子はないでしょうか。

今まで自分だけのものだったママがお腹を気にして前のようには構ってくれない、大好きなママやパパの意識が自分ではなく赤ちゃんばかりにいっている、上の子はそんなふうに感じて下の子に嫉妬してしまっているのです。お腹を蹴ってしまうなどの行動は寂しさをうまく言い表せない子どもの、精一杯のアピールと言えます。

お腹に乗られたり蹴られたりして赤ちゃんは平気なの?

理由が分かったところで気になるのが、お腹の赤ちゃんへの影響です。どうしても構ってほしい上の子ですから、乗るというよりは容赦なくダイブしてくることもあると思います。

目安は「胎動」と「出血」です。赤ちゃんが元気に動いていれば一安心。お腹のなかで何重にも守られ、そこまで大きな衝撃にはならなかったということでしょう。心配なのはお腹が張ったり、出血があったりした時です。蹴られた痛さではなく、お腹がパンパンでものすごく痛いといったような状態が続く時は流産や早産のおそれもありますので、かかりつけ医に相談しましょう。

わざとではなく、寝相が悪くて蹴られてしまったという時も同じです。

たいていは問題のないことが多いですが、臨月など大きな衝撃は心配ですので上の子にも協力してもらえるように、しっかりコミュニケーションをとっていきましょう。

上の子がぐずる時はどう対応したらいい?

冒頭で上の子がお腹に乗ってくるのはママが「赤ちゃんばっかり」なのが不満だからだ、とお伝えしました。
ですから、機嫌がく甘えたりぐずったりする時に試していただきたいことは、1番目に上の子に意識をむけることです。

「これからお兄さん/お姉さんになるのに」と叱る必要はありません。上の子が求めてきたことをすべて叶えてあげてください。大好きなママが自分のことに意識を向けてくれることがわかれば、上の子は下の子を可愛がってくれるようになります。

エコー写真を見せるとお腹に赤ちゃんがいることがイメージしやすくなるかもしれません。

お腹が大きいと抱っこのように受け入れられない要望もあるでしょう。ただ、そういった場合も選択肢はYESかNOかだけではありません。ママはソファに座って膝枕をしたり、しゃがんで抱きしめたり、お腹に負担をかけずに密着度をあげる方法はあると思います。

hoikuen.maam

ママと2人でデートするのもいいって言いますよね!
この30分はラブラブだけの時間と決めて過ごしてみると、いかに他のことで頭がいっぱいだったかに気付くかも。

まとめ
  • 妊娠中のママのお腹に乗っかってくるのは不安を感じているから
  • たいていは平気だけど、その後もお腹が張る時は要注意
  • ぐずる上の子には愛情を注ぎまくってみて

ちなみに、下の子には生まれた後にも試練が待っています……!

次回のご相談は…
相談No.7 上の子が病気のとき下の子への対応に悩みます」です。

お楽しみに♪

今回ご回答いただいた専門家

ちあき先生

フィンランド好き保育士。素敵に見えるあのママも、悩み事なんてまるで無さそうなあの人も、実はみんなみんな子育てで悩んでいます。そんな毎日子育てを奮闘しているママさんたちが、少しでも肩の力が抜けて、笑顔になって、一歩踏み出せますように…という想いを込めて、ママさんひとりひとりの気持ちに寄り添う、まるでラブレターのような記事をお届けします。記事の内容は、保育士19年の経験、日々受けているお悩み相談からの気付き、そして、子育てで絶賛お悩み中のママへのインタビューを参考にしています。

https://news.yahoo.co.jp/expert/creators/chiakisensei
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

2人の女の子の母親。幼児心理アドバイザー養成講座修了
おもちゃのサブスクを約4年、活用中。計6社を利用した経験から初めて使う人にザックリわかる情報からもっと使いこなしたい人に役立つディープな情報まで、今同じように子育てをしている人たちに参考にしてもらえる情報をシェアしています。

にほんブログ村

目次