相談No.01 上の子がうるさくて下の子が寝られません!

ちあき先生に兄弟育児のコツやポイントをお伺いするコラムです。
今回は二人のお子さんのママから以下のようなお悩みをいただきました。

上の子がうるさくして下の子を起こしてしまいます。逆に、上の子を寝かしつけている間は下の子が放置になってしまいます。それぞれをよいタイミングで寝かせるにはどうしたらいいのでしょうか。

hoikuen.maam

赤ちゃんがまどろみ始めたなと思った途端、近くで大きな音の出るおもちゃを鳴らし始めたり、下の子のギャン泣きで上の子も起きて「ママー」と一緒に泣き出したり。睡眠の問題は難しいですね。ちあき先生の回答、私も早く聞きたいです!

目次

ママ自身がお疲れじゃないですか?

ちあき先生

夜泣きもあり、すぐに起きてしまう小さな赤ちゃんのお世話。
ママ自身がきっと睡眠不足でお疲れの時期ですよね。

寝かしつけ方についてお伝えする前に、まずは「毎日ほんとうにご苦労さま」とお伝えしたいです。
きっと子育ての悩みは寝かしつけだけではないはず。赤ちゃんのお世話をしながら、日々続くイタズラ、食べこぼしや偏食、お漏らし、病気…と休む間もないですよね。1人に対応するのでさえ大変なのに年齢の違う子を同時に相手にする……これを体力の限界まで使いきっているママがやり遂げようとするのは相当たいへんなことです。

ですので「上の子も下の子も正しい時間に寝かしつけなくては!」なんて、がんばり過ぎないでくださいね。

下の子放置はある程度、しかたのないこと?

さて、小さなお兄ちゃんお姉ちゃんと赤ちゃんは睡眠サイクルも違えば、体力も異なり、同時に寝かせるというのは決して簡単なことではありません。赤ちゃんはもちろん、まだ小さな上のお子さんも、寝つくまではママから離れないでしょう。1人で2人を寝かせようとしたら基本的には順番に寝かせるということになります。

では、上の子→下の子、下の子→上の子、どちらがいいかというと、多くの場合やりやすいのはまず上の子を寝かせてから下の子を寝かせるという順番になると思います。しばらく赤ちゃんは泣いていても放置することになってしまいますが、なぜその方がいいのか。

上の子を優先することで、ママの気持ちが伝わるからです。

お兄ちゃんお姉ちゃんは小さいながらも、ママは赤ちゃんのことで忙しいんだということはよく分かっています。でも一方で、「もしかしてもう僕/私のことを嫌いになっちゃったんじゃないか」と心配になり、寂しい気持ちでいることも。その気持ちがぬぐいされないと、気を引こうとして赤ちゃん返りしたり、嫉妬のあまり、赤ちゃんにイジワルをしたりすることもあります。

今は忙しいだけで嫌いになったわけではないと安心してもらうには、ママとやりたいことを一緒にやってあげましょう。赤ちゃんが泣いているのにママが添い寝をしてくれたら、上の子も自分はママにとって大切な存在なんだと感じられるはずです。上の子が安心して寝たら、次は赤ちゃんです。赤ちゃんは急いでママに来てほしいので泣いてはいますが、自分が放置されているとは思っていませんので、ちょっと待っていてもらっても大丈夫です。

寝かしつけをお兄ちゃん/お姉ちゃんデビューのきっかけに!

ちあき先生

兄弟がいるからこそできる寝かせ方もありますよ!
下の子の寝かしつけに、上の子も参加させてみてはいかがでしょうか?

お昼寝の時間帯は上の子がうるさくしてしまって下の子が眠れないということもあると思います。そんな時は上の子に下の子の寝かしつけに参加させる方法はいかがでしょうか。

「こうやってトントンすると寝てくれるんだよ」と見本を見せてあげて、まねっこしてもらいます。

自分が赤ちゃんに優しくトントンしたらウトウトしはじめた……!

このように自分のしたことによって赤ちゃんから反応が返ってくる面白さに気づくと、上の子も下の子を可愛く思う気持ちが倍増するはずです。最初は「笑ってくれた」といったような分かりやすい反応がほしいのかもしれませんが、寝かしつけるのも面白いことなんだと伝えてみましょう。

上手に寝かしつけられた時はぜひ「さすが、お兄ちゃん/お姉ちゃん!」と褒めてあげてくださいね。「赤ちゃんの横で見ててくれて、ママ助かるな」などと伝えれば、上の子もお兄ちゃん/お姉ちゃんの自覚が生まれて、張り切って手伝ってくれるようになるでしょう。

まとめ
  • 順番に寝かせるならまずは上の子を優先するといい
  • 上の子に寝かしつけを手伝ってもらうのはオススメ
hoikuen.maam

両方をうまく寝かす必殺技なんてなくって、みんな苦労してるんですね。
でも、小さな子が赤ちゃんをトントンする姿……そんな尊い光景を見れたら、もう一人産んでよかったって思えそうです。

次回のご相談は…
相談No.2 赤ちゃんが上の子のおもちゃを誤飲しそうです!」です。

お楽しみに♪

今回ご回答いただいた専門家

ちあき先生

フィンランド好き保育士。素敵に見えるあのママも、悩み事なんてまるで無さそうなあの人も、実はみんなみんな子育てで悩んでいます。そんな毎日子育てを奮闘しているママさんたちが、少しでも肩の力が抜けて、笑顔になって、一歩踏み出せますように…という想いを込めて、ママさんひとりひとりの気持ちに寄り添う、まるでラブレターのような記事をお届けします。記事の内容は、保育士19年の経験、日々受けているお悩み相談からの気付き、そして、子育てで絶賛お悩み中のママへのインタビューを参考にしています。

https://news.yahoo.co.jp/expert/creators/chiakisensei
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この記事を書いた人

2人の女の子の母親。幼児心理アドバイザー養成講座修了
おもちゃのサブスクを約4年、活用中。計6社を利用した経験から初めて使う人にザックリわかる情報からもっと使いこなしたい人に役立つディープな情報まで、今同じように子育てをしている人たちに参考にしてもらえる情報をシェアしています。

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