保育園や幼稚園に通い始めると色んな病気をもらってきますよね。本人も辛いでしょうけれど、下に赤ちゃんがいると家庭内感染の心配もあります。赤ちゃんにうつさないために最低限、気を付けるべきことをまとめました。
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兄弟を隔離するのは難しくても、できることはある
「別室に隔離してください」と簡単にいうお医者さんもいますが、幼児や赤ちゃんを隔離するというのは現実的に厳しいと感じています。部屋数もないし、世話をする人間も少ないと実際問題、無理としか言えません。
だからといって、対策を一切やめてしまうと赤ちゃんに病気がうつる可能性はあがります。生後すぐはお母さんの免疫があるから大丈夫と言われることもありますが、お母さんからもらった免疫の力は決して万能ではありません。
隔離する以外にも病気をうつさないためにできることはたくさんあります。看病や通常の家事をしながら感染対策をいくつもやるのは難しいので、ポイントを押さえてやっていきましょう!
ウイルスや細菌がついたものはすぐに処理
まずウィルスや細菌など病気のもとになるものは広げないこと。病気になった子の体から出てくるものがいちばんウィルスいっぱいなので、それが赤ちゃんまで届かないようにします。
たとえば、ノロウイルスなどのお腹にくる病気のときに最優先で処理するべきなのが吐き戻したものや下痢で汚れた衣服などです。直接さわると手についてしまい、その手からあちこちにうつってしまうので処理する前に使い捨ての手袋をします。
使った手袋は端を持って外し、他のものと一緒に袋に入れて捨てます。袋の口は縛るのが鉄則。蓋付きのゴミ箱に捨てましょう。
嘔吐の際に汚れた床については最低限は汚れたところと周囲を拭いて、拭いたものを捨てること。汚れた布団や衣服はサッサと洗うことです。干すのは後でもいいので、とりあえず洗い流します。吐いた時に近くにいたり、処理したりした時には自分の服にも飛び散っている可能性があるので一緒に洗濯しましょう。もし赤ちゃんが泣いていても、そのまま赤ちゃんを抱っこするのはNGです。
消毒に関しては、病院では次亜塩素酸ナトリウム、キッチンハイターを薄めたやつを使って消毒しましょうと言われます。ノロウィルスなどはアルコールが効きにくいからです。
でも、家ではなかなか難しいですよね。
しかもこれ、拭き掃除に使うのならいいですが、慌ててこれで洗濯すると漂白剤なので色落ちしてしまいます!
我が家では消毒や除菌の力は劣りますが、色落ちはしないのでこちらのワイドハイターの方を使っています。気休めかもしれませんが、やらないよりはいいんじゃないかという気持ちです。
それから注意したいのが鼻水。
上の子が小さければ家のなかでマスクまでしなくてよいと思いますが、鼻をかんだティッシュをあちこちにポイポイ捨てたり、鼻水を拭いた手で赤ちゃんに触らないように言い聞かせましょう。
小さい子は高熱でも意外と元気に遊んでいることもありますが、症状があるのなら下の子にうつる可能性はあります。赤ちゃんの方をベビーベッドに寝かせるなどして、なるべく距離を離すことも必要です。
感染に特に注意するべきタイミングはご飯とお風呂
ずーっとうつらないように注意するのは大変なので、ポイントを絞るとすれば、特に注意したいタイミングはご飯とお風呂の時。ご飯の時は口を通じて体内に入りやすいため、お風呂のときは裸で無防備なうえに浴槽や流した水などで色んなところから病原菌などが体内に入りやすいためです。
調理前はもちろん調乳・授乳時も気をつけましょう。上の子の鼻を噛んだ手そのままで哺乳瓶をさわるなどがないように。ご飯のタイミングの時だけは上の子のお世話を誰かに任せられると、いちいち手を洗うなど気にせずご飯だけに集中できるので安心です。
食器はスプーンなども含めて病気の子と同じものを使わないこと、また病気の上の子の食べ残しはもったいないですが捨てる方向で考えましょう。大人がうつってしまうと看病する人がいなくなります。
お風呂に入るなら、お湯が汚れてしまうので入る順番は病気の子が最後。病気の子が使ったタオルを洗濯せずに使うのはやめましょう。
換気や加湿を心がけて部屋の空気をなるべくきれいに
病気の子が過ごす部屋はできる限り換気をして漂うウィルスを減らすことも大事です。換気の時は窓やドアを結んだ線が空気の通り道になるので、そこに赤ちゃんを置かないように気をつけます。
また、赤ちゃんのいる部屋が乾燥しているとうつりやすくなってしまうので、一定の湿度を保つようにするのもよい対策です。赤ちゃんはもちろん大人にもうつりにくくなります。洗濯物や濡れタオルを干しておくだけでも湿度はあげられますよ。
加湿器を新たに設置する場合は選び方に注意して購入しましょう。床に置いたものを倒してしまったり、「スチーム式」という熱くなるタイプの機械をさわってしまったりすると怪我をすることもあります。「気化式」や「超音波式」はしっかり掃除しないと逆に雑菌をまき散らしてしまうこともあるので、もし使うなら「ハイブリッド式」がおすすめです。

我が家はこちらと同じかたちのRXタイプを使用していましたが、1歳頃はタンクをいたずらされることがあったので、チャイルドロックをつけていました。これで怪我や病気をしたことは一度もなく、2〜3歳以降はいたずらもされてません。
ワンオペの場合はどうする?
自分一人しかいない時はもうどうしようもないので、できることをやるしかない…解決になってませんが、それしかありません。
病院に行くのなら赤ちゃんも一緒に連れていくことになります。
せめてできる工夫としては、Webで順番待ちができる病院を選ぶ、なるべく入口や窓の近くなど換気のよさそうなところに座るなどが考えられます。診療開始直後はどこも混みやすいので、病状次第では少し落ち着く時間帯を狙うといったこともできますね。
また、看病と世話と家事は徹底的に省エネ作戦をとるしかないでしょう。
非常事態なので、自分も子どももお風呂は休んでもいいし、ご飯は口に入れば何でもいい。テレビやスマホも使えるなら使って、とにかく乗り切ることが最優先です。
赤ちゃんにうつさないようにする対策もある程度でいいと思います。ドアノブや舐めたおもちゃを除菌なんてところまで手が回らないでしょう。吐いた時や排泄系の処理のとき、お風呂・ご飯の時だけ気を付けて、あとはみんなサッサと寝ることです。明日でいいことを今日やらない。睡眠不足だと体力が落ち、不安も募りやすくなります。
重症化させない限り治る日はきます。
治ったら次に備えてレトルト食品やレンジアップ商品、ポカリなどを常備しておくと、きっと次が少し楽になります!
これだけやれば大丈夫ということではないので、急にやることが増えすぎて何からすればいいか分からない!というときの優先順位の参考としてお考えください。
まとめ:赤ちゃんにうつさないために最低限やりたいこと
・汚れたものはサッサと袋に入れて捨てるか洗濯する
・注意するタイミングはお風呂とご飯の時
・こまめに換気をする
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