立ち上がって言葉も出てくるようになって、赤ちゃんというよりは幼児になってきた小さな子ども。
コミュニケーションはとりやすくなってきますが、やっぱりまだ子どもや大人の遊び方とはちょっと違いますよね。大人にとっては何も面白くないことに熱中したり、逆に大人から見ると楽しそうなことでも興味を示さなかったり。いつもそばにいる保護者も保育の勉強をしてきたわけではありません。何をして過ごしたらいいのか困ってしまったときのために、簡単な遊びのネタをまとめました。
室内で時間をつぶせる遊び
雨などで外に出かけられない日、家で過ごしたい気分の日、元気だけど病み上がりの日などなど、おうちで遊びたいときにできることにはこんなものがあります。
- シール貼り
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子ども大好き!シール貼りはおうち遊びの定番ですね。
100円ショップなどで大容量のシールも買えますし、内容は気にしない年齢の子なら余ったインデックスシールなども活用可能。シールだけでなくマスキングテープやセロテープも使えます。家にプリンターがあれば、ラベル用紙にネットから拾ったイラストを印刷して、オリジナルシールもつくれますよ。楽しくなると、テーブルや床などどこにでも貼りたくなってしまうので、「紙に貼ってね」と貼ってもいい場所をあらかじめ教えておいてあげると安心です。
- お絵描き
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まだ絵が描けなそうな小さな子でも、試しにクレヨンや色鉛筆を渡してみてください。
書いたところに色がつくこと自体が子どもにとっては新しい発見で面白いので、線を描いてみせたり、点を打ってみたりすると楽しんでくれるはず。絵を描く道具は間違ってお口に入れても安心な素材でできているものや折れにくい素材、子どもの手に持ちやすいかたちのものなどたくさんあるので、一つ揃えておくと使えます。
- チラシや新聞で自由な遊び
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新聞紙やチラシなど要らない紙をビリビリ千切るのも遊びになります。
まだ力が弱くて手先が器用でない子には最初だけちぎっておいてあげると、自分でちぎって遊べます。片付けの手間はかかりますが、小さくちぎった紙を上から降らせて、落ちていく様子を楽しむなんていうのもありですね。ハサミが使える年齢の子はピザやお寿司、ちょっとしたキャラクターなど、チラシの好きな絵を切り取って、ごっこ遊びに使うこともできます。
- 絵本で読書
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これもおうちで過ごす日の定番ですね。
飛び出す絵本やしかけ絵本は上手に読めなくても食いつきがいいと思います。何度も読んでストーリーに飽きてきたら、「あれ、このクマさん、さっきのページにもいたね」など絵の細かい部分をさして話し合ってもいいですね。読み聞かせアプリや動画など同じコンテンツを別のもので見るのも目先が変わります。
絵本もサブスクがあるので、選書に自信がない場合は活用してもいいですね。
- ごっこ遊び
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2歳ぐらいになれば、おままごとができるようになります。
ご飯をつくったり、お人形に食べさせたり。ちょっと引いて見ていると、妙にリアルだったり、とんでもない設定だったりして面白いですね。お店やさんごっこやお医者さんごっこ、バス・電車ごっこ、保育園・幼稚園ごっこなど、子どもたち目線で生活のさまざまなシーンを再現してくれます。ごっこ遊び用のおもちゃの他、使い捨てのスプーンや使わない紙コップ・紙皿でご飯の支度をしたり、適当な布を巻いてエプロン風にしたり、ハンカチを人形にかぶせてお布団がわりにしたり、危険のない範囲で遊び道具にしてもいいものを提供すると、さらに遊びが広がります。空き箱を重ねて、おうちをつくるなんていうのもいいですね。
ごっこ遊びに使える今どきの手づくりおもちゃ:https://www.instagram.com/n.annlee321/
- おやつづくり
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大好きなおやつは関心度は高いです。
お菓子づくりとなると大変ですが、たとえば焼くだけになっているクッキー生地を買ってきて型抜きを一緒にする、混ぜてレンチンするだけのレシピで”まぜまぜ”をしてみるなど一部分だけ参加してもらうと、自分がつくった感がでますよね。また、知育菓子というジャンルもあります。ねるねるねるねのような、ひと手間かかるお菓子で、子どものお菓子のコーナーで見つかります。
- 折り紙や粘土で工作
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粘土は親が口に入れないように見ていれば、1〜2歳の小さな子でも遊べます。子ども向けにはカラフルなこむぎ粘土や、ふわふわの軽い粘土、お米でできた粘土なんかもあります。年齢があがって、手先が器用になってくれば、ヘラを使ったり、型で形をつくったりすることもできますね。
折り紙は形をつくるというよりは折って形が変わるのを楽しむ感じ。2〜3歳になればコップなど、形をつくるのを目指して遊べるようになってくるでしょう。
コップの折り方:https://hoiclue.jp/800005224.html
室内で体を動かす遊び
しっかり動いて、お昼寝してほしい!外に出られなくて、エネルギーを持て余して困る!
そんな時には室内でも、しっかり体を動かせる遊びを取り入れてみましょう。
- ダンス
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子どもが好きそうな音楽をかけて、体を動かしてみるのはいかがでしょう? YouTubeを探せば、振り付けつきの音楽もたくさんあります。音やリズムに合わせてお尻をふりふり、上下に屈伸するだけでも楽しく運動できますよ。一生懸命、真似する子どもの姿にはきっとほっこりするはず。
ポイントとしては、よりエネルギーを消耗するなら、腕を上にあげるなど、あまり日常生活でしない動作をとりいれてみるとよさそう。さらに楽しくするなら、手をつないだり顔を合わせたりして、コミュニケーションをメインにするのもオススメです。
- まてまて・かけっこ
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数mでも走れる場所があれば、床を片付けて走るのもアリです。「まてまて〜」と笑顔で追いかけて、走ってもらいましょう。赤ちゃんの頃を思い出して、高速ハイハイをしてもらうのも楽しいですし、スタート地点を決めて「よ〜いどん」と競走すれば、運動会の練習にも。
そんなに長い時間を使う遊びではないかもしれませんが、いったんエンジンが入ると活発になり、かけっこのほかに自分で体を動かす遊びを見つけてくれるかも。
- 動物さんごっこ・へんなポーズ
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耳に手をあててジャンプでうさぎさん、床に手をついてジャンプでカエルさん、床を這うようにして蛇さんなど、動物のまねっこゲームも簡単にできて、楽しく体を動かせる遊びです。
動物さん以外にも「こんなポーズできる?」と体を使ったポーズをとってみるのも遊びのきっかけに。かわいいポーズやかっこいいポーズを考えてもらって、お写真を撮れば思い出の1枚も撮れます。
- 布団の上でマット運動
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布団やマットレスで寝ているおうちなら、マット運動もできます。
ごろごろ転がったり、山をつくってよじ登ったり。斜めにして、すべり台風にしても喜んでくれそうですね。かけ布団のようなボリュームのわりにふわふわしたものだと、予想外に体を受け止めてくれないので、でんぐり返しのようなちょっと難しい運動は避けて、じゃれる程度が安心です。
- 投げないボール遊び・風船
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家のなかでボールを投げると危険ですが、布製のやわらかいボールやキャンディボールを使って、ころころ転がすぐらいなら、家のなかでもできますね。ボウリングのようにして、何かを倒すのも面白いと思います。
ボールの代わりに風船を使えば、投げても大丈夫。
風船はサーキュレーターやドライヤーの風でフワーッと浮かせるのも面白いですよ。 - 室内向けの大型遊具で
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すべり台やジャングルジムなど、室内で使える遊具を活用するのもひとつです。大人が一緒に体を動かさなくても、遊具があればたくさん遊んでくれるはず。
公園など外でできる遊び
外遊びはそんなにネタにも困ることもないかもしれませんが、いくつか候補をまとめてみました。
- お砂場・ブランコ・すべり台
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お砂場は何歳からでも遊びやすいですね。
ブランコに乗れるのは1〜2歳から。公園のなかには、小さい子用に座るところが全方位ガードされているバケット型ブランコがあるところもあります。
すべり台は一緒に登ってお膝に乗せてすべったり、途中から支えてあげて滑らせれば1〜2歳から滑れます。一人で危なげなく階段を登って滑り降りてこれるのは2歳後半ぐらいでしょうか。すべり台デビューしたての頃は空いている時を狙うと安心して遊べますね。
- かくれんぼ
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かくれんぼもわりと何歳からでもできる外遊びの一つ。
ルールを伝えて分かってもらうのは意外と難しいので、いないいないばあの延長線上ぐらいで楽しむのがいいかもしれません。 - シャボン玉
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シャボン玉は子どもと遊ぶのが苦手な人でもとっつきやすい遊びではないでしょうか。
口をつけて吹くシャボン玉のほかにも、手で振るシャボン玉や電動で出てくるシャボン玉など、さまざまなものが売られています。公園でシャボン玉をしていると、他の子も寄ってきて楽しい雰囲気になります。子どもたちにとっては吹くだけでなくて、割るのも楽しみのようですね。
- 自然観察・石や葉っぱ集め
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外遊びの道すがらにもできるのが、お花や虫などの観察。都会でもアリさんやダンゴムシ、てんとう虫、ハトぐらいなら目にすることができます。
きれいな石やどんぐり、葉っぱや松ぼっくりを集めるのも子どもたちの定番の遊びです。
意外と同じ系統の石ばっかり集めてきて子どもの好みが見えたりするので、面白いですよ。
子どもたちが集めてきた”宝もの”の処分には、ちょっと困ってしまうこともありますが(笑) - 水遊び
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夏場はやっぱり水遊びです。お着替えとタオルを忘れずに持って、公園へ。
おうちにスペースがあれば、ビニールプールでも。
待ち時間を静かに過ごせる遊び
病院などでの待ち時間、電車やバスでの移動時間など、少し落ち着いていてほしいタイミングってありますよね。
そんな時でもネタのレパートリーがあると便利です。
- 手遊び
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トントントンひげじいさん♪やゲンコツ山のたぬきさん♪糸まきまき♪などなど。
自分が子どもの頃にやっていたもの、覚えていますか?
育児学級や幼児向けの集まりで教えてくれることもありますよね。
声を出せる場なら手遊びでしのぐのもいいと思います。
動画付きの手遊び集:https://www.hoikushibank.com/column/post_1293 - お絵描き
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書くものさえ持っていれば、どこででもできるのがお絵描きのいいところ。
子ども本人が書ける道具なら子どもに渡してもいいですが、大人が描いて見せてあげることもできます。
書くものはレシートの裏にボールペンでも、ティッシュにペンでも描ければOK。絵心がなくても、ニコニコお顔で十分です。 - 持ち運べるおもちゃや絵本で
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ぬいぐるみや絵本など、かさばらない小さくて軽いおもちゃを持ち運べば、少し落ち着いて過ごせるかもしれません。