ちあき先生に兄弟育児のコツやポイントをお伺いするコラムです。
今回のご相談はママの取り合いについて。
「ママがいい」で取り合いがひどいです。どちらがお膝に座るか、どちらが横に寝るかなどヒートアップするとうるさくて、しんどいです。この取り合いはいつまで続くのでしょうか。うまく避ける方法はありますか?
「パパじゃダメ、ママがいい」と言われても、ママは一人しかいません。「ママがいい〜」でお互い譲らない時はどうするのがよいのでしょうか。
「ママがいい」と取り合うのはほんの数年のこと
ママの取り合いの時のヒートアップ具合といったらすごいものがありますよね。「モノ」よりも「ヒト」を取り合う時の方がうらやましさや嫉妬は強くなります。赤ちゃんの頃からずっと一緒にいる大事なママとなれば激しい取り合いになることでしょう。
ですが、「ママがいい」と取り合いになるのはせいぜい保育園くらいまでです。
「ママがいい」はお世話をしてくれるママと他の人の区別がついて人見知りをし始める頃から始まり、できることが増えて興味の範囲も広がる2〜3歳ごろまで続きます。基本的に「ママがいい」になるのは子どもが不安を感じている時。ママにいてもらわなくてもできることが増えていけば回数は減っていくはずです。
意外にも、兄弟でけんかになるほどママを求めてくれる期間はほんの数年しかありません。
上の子の「ママがいい」がひどい時にやってみてほしいこと
どちらも譲らないとき、ママは「小さいから」という理由で、または無意識で下の子の方をフォローしてしまいがちです。これが上の子から見ると、いつも下の子ばかりを可愛がっているようにみえてしまい、「〇〇くん/ちゃんにばっかり優しくしてズルい」となってしまいます。
「ママがいい〜」「ママがいい〜」そんな時はぜひ上の子からフォローをしてあげてください。
上の子をフォローする時間と下の子をフォローする時間を一気に取るのも大変かと思いますので、普段から兄弟お一人おひとりと特別な時間を作ってあげましょう。日頃から少しの時間でいいので、兄弟一緒ではなく上の子だけとじっくり関わる時間、下の子だけとじっくり関わる時間をそれぞれ持つと、子どもたちは満たされていきます。
そうすれば「ママがいい」もだんだん落ちついていきますよ。
本音は「どっちも好きよ」でも、それぞれに「あなたが大好き」を伝えるのがいいんですね。
- 「ママがいい」と取り合いをするのは保育園くらいまで
- 「ママがいい」がひどい時は上の子からフォローを
- 兄弟それぞれと関わる時間を持つことも大事
次回のご相談は…
「相談No.10 下の子のイヤイヤ期 上の子にはどう接するべき?」です。
お楽しみに♪
今回ご回答いただいた専門家
ちあき先生
フィンランド好き保育士。素敵に見えるあのママも、悩み事なんてまるで無さそうなあの人も、実はみんなみんな子育てで悩んでいます。そんな毎日子育てを奮闘しているママさんたちが、少しでも肩の力が抜けて、笑顔になって、一歩踏み出せますように…という想いを込めて、ママさんひとりひとりの気持ちに寄り添う、まるでラブレターのような記事をお届けします。記事の内容は、保育士19年の経験、日々受けているお悩み相談からの気付き、そして、子育てで絶賛お悩み中のママへのインタビューを参考にしています。
https://news.yahoo.co.jp/expert/creators/chiakisensei