親におもちゃを勝手に捨てられた! そんな思いは結構、後まで残るものですよね。
できればそういう思いはさせたくないと思いつつ、増え続けるものを整理しないと収納スペースにも限りがあるし、散らかりっぱなしだと生活トラブルも増えてしまいます。
どうすれば子どものおもちゃをうまく整理できるのか、いろんなブログや記事を読んで大事なポイントを抜き出し、実践してみました。
おもちゃの断捨離はなぜ難しい?
おもちゃの断捨離がなぜ難しいか。色々な声を集約するとポイントは2つあります。
まず、おもちゃが自分のものではないから。
もとは自分が買い与えたものであるとは言え、やっぱりあげた時点で子どものものなんですよね。だから、「私のものを勝手に捨てないでよ!」という怒りにつながります。
お金を出した買ったのは親だけれど、たしかに冷静に考えれば「子どものものは俺のもの、俺のものも俺のもの」というジャイアン理論は子どもに対してフェアではありません。
そうなると、捨てるかとっておくかは子どもの意思次第。断捨離のタイミングも子どもが決定権を持つことになります。こちらは捨てたいのになかなか捨てられなくてモヤモヤするというわけです。
そして、思い出がたくさんつまっているから。
おもちゃでも服でも、子どものものを捨てるのは難しい。正確に言えば、思い出を手放すようで名残惜しい気持ちになりますね。モノがなくなっても思い出が消えるわけではないけれど、うわーっと小さかった頃の記憶が蘇って、大きくなったなぁなんて感慨に浸り始めたら、捨てるという気分にはなかなかなれません。
そもそも「断捨離」というのはモノを捨てることではなくて、不要なものを遠ざけ、モノへの執着から離れることです。片付けコンサルタントのコンマリさんの”トキメキ”による片付けもそうですが、自分の価値観に合うモノだけを手元に残し、モノの整理を通じて心のお片付けをするのが断捨離です。
おもちゃを片付けたり、整理したりする目的に「スッキリさせたい」という気持ちがあるなら、単にモノを捨てるのではなく、モノにまつわる思いを断ち切る必要がありそうですね。
おもちゃの断捨離のコツは?子どもと一緒にやる方法
おもちゃの処分方法や断捨離のやり方について調べてみると、共通して大事なルールがいくつか出てきました。
これも主に2点に集約されます。
大人が勝手に捨てない。子どもの判断を尊重
まず大事なのはおもちゃを勝手に捨てないことです。お店でもらったちょっとしたおまけでもやっぱり確認することが必要。
でも、いちいち「これ捨てていいかな?」とやるのは本当に面倒なことです。やろうと思い立った時に全部要らないものは捨ててしまいたい、、、
が、そこはグッとこらえ、突然思い出した時にないことが分かってギャン泣きという事態を避けるためにも、子どもに判断してもらうタイミングを用意します。
断捨離の目的をクリアに。「捨てられなければ失敗」ではない。
おもちゃの量を減らすことが目標になっていると、「全部捨てたくない」と言われた時に困ってしまいますよね。「使ってないじゃん!」と文句を言いたくもなります。
ただ、ここで考え直せることがあります。なぜおもちゃの量を減らしたいのか、なぜおもちゃを処分したいのかです。
・収納スペースに対しておもちゃの量が多すぎるから入る量まで減らしたい
・使っていないものがあちこちに散らばっていると掃除の時に邪魔
・本人が自分で片付けきれる量に減らしたい
・大人目線で見て美しくないものに部屋が占拠されているのが気になる
細分化してみると、必ずしも捨てられなければ解決しないということでもなさそうです。
ちゃんと片付いていれば問題ないのかもしれないし、散らばったおもちゃが自分の視界に入らなければいいだけなのかもしれません。それなら、捨てる以外に別の解決方法も考えられます。
蓋付きの収納に全部ぶち込む、おもちゃではなく別のものを減らしてスペースを確保するなど、色々とやり方がありそうです。「全部捨てたくない」となった時でも方向性を切り替えればいいだけだと思うと、少し気持ちに余裕が生まれそうですね。
基準はやっぱりときめき。おもちゃの断捨離の手順
いろんなやり方を参考にして、次のステップで実践してみました。
- 片付けたいジャンルや場所を決める
- 関連するものを全部出す
- お気に入りを選ぶ
- もう要らないものを選ぶ
- 気持ちの整理をする
- おもちゃを処分する
STEP1 片付けたいジャンルや場所を決める
子どもの集中力は短いもので、30分も持ちません。なので、「この棚に置いているおもちゃ」「ぬいぐるみ」など分類分けして、少しずつ片付けます。
今回は「赤ちゃんの時のおもちゃ」と「ぬいぐるみ」でやってみました。
STEP2 関連するものを全部出す
片付ける対象が決まったら、関連するものを全部出して1箇所に並べます。
頭のなかでアレとアレと……と考えるのは難しいので、一目で持ち物が分かるように。これ結構、重要です。
ぬいぐるみなどはあちこちに散らばっていたり、赤ちゃんの頃のおもちゃは普段のおもちゃ置き場とは別のところにしまってあったりしましたが、それも全部集めてきます。ここまでは大人が準備しました。
STEP3 お気に入りを選ぶ
次に子ども達に仕分けをしてもらいました。実は、子ども達にも使っていなくてもあるだけで満足、というものがあるらしく、残すもの捨てるものの判断ができないからです。
5歳のお姉ちゃんにはお気に入りを選んでもらうように頼むと「なんで?」と聞かれて説明が必要だったので、「新しく導入予定の妹の椅子を置くためにスペースを確保したい」と伝えました。
納得してくれたので改めて気に入っているぬいぐるみを3つ選んでもらおうとしたところ「6人いるんだけどなー」というのでまずは6つ選んでもらい、「大好き」と名付けた箱へ。続いて、妹に好きなものを選んでもらうと4つが残りました。
「ときめき」に倣って好きなものから選んでもらったのですが、好きなものを選ぶというのは子ども達にとっても楽しいことのよう。積極的にやってくれました。
STEP4 もう要らないものを選ぶ
続いて、もうサヨナラしてもいいものを聞きました。
捨てるものを選びたい私としてはここからが本番という気持ちなのですが、はやる気持ちを抑えつつ「もしかしてバイバイしてもいいやつもある?」と尋ねます。
すると、大好きな子達がいれば残った4人はもうどうでもいい様子。赤ちゃんの頃のおもちゃも同様にしてもらいましたが、好きなものだけ確保すると、あとは気にならないようでした。
STEP5 気持ちの整理をする
最後に捨てる、もう使えなくなるということが分かるようにバイバイのゴミ袋に入れます。
ぬいぐるみの方は残った4つのうち3つは私のものがいつの間にか、おもちゃのラインナップに入っていただけだったのでバイバイのゴミ袋には入れず、返してもらうことにしました。子ども達の出番はここで終わりです。
STEP6 おもちゃを処分する
最後にいらなくなったおもちゃを処分します。
今回捨てることになったのは生後半年ぐらいの赤ちゃん向けのおもちゃが2つ。こちらはいただきものです。それから、いただきもののぬいぐるみが1つと、私が持っていたぬいぐるみが3つ。
赤ちゃん向けのおもちゃについてはそれなりに綺麗だったので、ジモティーを活用してみることにしました。
子どもとプチ断捨離をやってみて分かったこと
2歳半の下の子はあんまり何をしているのかも分かっていない感じでしたが、やってみて色々発見がありました。結論、子どもが捨てたくなる時期までは一斉処分は難しいので、自分の断捨離に集中するのが良さそうです。そう思った理由を3つご紹介します。
子どもは捨てる捨てないで悩まない
「ときめきって何???」「私、これときめいてる?うーん」となる大人と違って、子ども達は2人とも好き嫌いで全く悩む様子はありませんでした。
当たり前といえば当たり前なんでしょうか。
もしかしたら今は「大好き」ではないけど、後日急に思い出して「あの時はそうでもなかったけど今は「好き」だからないとイヤ!うわぁ〜ん(涙)」となるかもしれませんが、お気に入りを選ぶのは一瞬で終わりました。
「好き」から選ぶと楽しくできる
捨てるものや要らないものを選ぶのではなく、最初にお気に入りのもの、好きなものを選ぶというのが意外と重要だった気がします。子ども達は好きな色や好きな動物など、自分の好きなものの話をするのが好きですよね(何回、好きって言った……)。
楽しいことから始めてご機嫌だったので、その後「これはもうサヨナラしてもいいのかな?」と要らないものの話をした時もすんなりと進みました。
捨てたいものが捨てられないモヤモヤは残る
当たり前なのですが捨てたかったのは私。子ども達は何も困ってないので捨てる気はありません。なので、私が処分したかった量よりも今回サヨナラすることを決めたものの数は少なくなりました。これだけか、、、という残念さは多少残ります。
でも、もともと捨てようと思っていたのは、家全体を片付けていて、おもちゃも気になったから。他人のできてない部分が気になる時はその部分を自分ができていないと聞いたことがあるので、自分の断捨離に集中することにしました。